部屋とじいちゃんと私
僕の尊敬する人物TOP100の第一位、祖父の愛用のハイライト。
僕の実家は商売をしていました。
4歳か5歳位のころからの記憶では、祖父、祖母、父、母、叔父、乳の会社の若い衆、取引先のおっちゃん達。
当時飼ってた愛犬のリキ以外は全員喫煙者という素晴らしい環境で育ちました。
煙がキツイとか全くなかったですね。大人は喫う人の方が多かったし喫煙率も75%位だったようですね。
たばこ臭いなんてわかんない、だってどこ行ってもたばこのにおいがしてるし。
実際どこでも喫えました。
病院の待合室、映画館の廊下、デパートだって階段まで行けば灰皿があったし
銀行だって窓口の人以外はガンガン喫ってる。
飲食店は言うに及ばず、電車もタクシーもバスも飛行機だって全面喫煙可!
信じられないでしょうが事実です。
僕の知る限り圧倒的ヘビースモーカーだったのが祖父。
ひっきりなしに喫ってました。でっかい灰皿がすぐに一杯になるから一日に二~三回位片付けてたのかな。
当時の値段が80円。この値段でどこでも喫えるなら遠慮は要らん。
そのハイライトのパッケージデザインは料理愛好家の平野レミさんの旦那様の
故 和田誠氏。
当時24歳位の頃の作品。
旧社会主義国のデザインっぽいあの色使いが素晴らしい。
ロゴの角の丸みといい、フォントもかっこいい。
天才じゃないかと思いました。
東海道新幹線のカラーリングのヒントにもなったと言われていますね。
白と青で実にシャープ。
うん、やっぱ天才。
ラム酒の香りが乗ってて、ニコチン強めの少し辛め。
お酒っぽいイメージがあります。
たばこの強い香りの中にも甘い香りがする。
パッケージデザインは今見ても古いって感じがしません。
むしろシンプルで良い。
葉の味がよくわかる銘柄ほどニコチンが多くて辛いのかもしれません。
フレーバーはあくまでも葉の味の引き立て役。主張しすぎると葉の味が沈んじゃう。
ハイライトはいわゆるシンプルなたばこ。
未だに残ってる理由は愛されてるから。
じいちゃんの部屋はたばこ臭いっていうより大人の部屋って感じの香りだったと記憶してます。
いつも煙で霞んでたけど。
俺はこれじゃないと嫌!っていう方もいらっしゃるでしょうが、ご自分の愛用が売り切れてたり
気分を変えたい時なんかはいつもと違う銘柄を試してみるのも楽しいですよ。
まぁ大概はうーん…ってなるけど。
気分は変わったでしょ?
コメント
ハイライト。自分らの上の世代を象徴する銘柄ですね。今も、時々吸います。全盛期を想像しながら。